なんとかナーレ2012

2012年11月30日から12月2日の3日間、横浜国立大学附属鎌倉小学校で「なんとかナーレ2012」が行われました。
「なんとかナーレ」は鎌倉小学校という普段から使われている小学校をまるごとアートスペースにしてしまうという試みです。

2009年に最初のなんとかナーレが開催されて、今回で3回目となりました。らくだスタジオでは、その3回すべてを記録映像の撮影として参加しています。

写真①:グラウンド
写真①:グラウンド
校門をくぐると、グラウンドに白線で描かれた「妄想の都市」が目に入ります(滝沢達史さんによる『Down Town』『妄想都市』)
写真②:校舎内の作品
写真②:校舎内の作品

校内の至る場所に、アーティストによる作品と生徒による作品が見られます。作品のジャンルも、インスタレーション・絵画・映像・音楽・写真と多種多様です。写真②は、生徒たちによる素朴な質問に鑑賞者が返答を書いて瓶に入れるという作品です。

個人的に印象に残ったのが、6年1組の生徒たちの作品『光と影のインスタレーション』です。教室という空間を新聞紙と写真で埋め尽くしたものですが、テーマだけではなく照明や音響を含めて完成度の高いものでした。

写真③:体育館、ソロダンス公演の様子
写真③:体育館、ソロダンス公演の様子

写真③は、舞踏家の櫻井郁也さんによるソロ公演の様子です。ピアニストの寒川晶子さんの「ドの音しかでないピアノ」の演奏も相まって、独特の雰囲気をかもしていました。

大盛況のうちに幕を閉じた「なんとかナーレ」ですが、残念ながら今回で最後となるようです。3日目の大トリには校庭の真ん中で「こんな学校があったらいいのに」という「妄想」が書かれた布をキャンプファイヤーのように燃やしました。

生徒やアーティストだけではなく、教員や保護者や地域の方々も引きこんで行われたなんとかナーレですが、それぞれの中に様々な思いとなって残っているのだと思います。
(中岡)

写真④グラウンド、最終日大トリの直前の様子
写真④グラウンド、最終日大トリの直前の様子

 

アントニー・ゴームリー氏来日イベント 神奈川県立近代美術館葉山

11/4に近代美術館・葉山館にてアントニー・ゴームリー氏来日イベントが行われました。らくだスタジオはその記録映像の撮影を行いました。
写真1:作品の前で解説をするゴームリー氏:提供・藤島亮氏
写真1:作品の前で解説をするゴームリー氏:提供・藤島亮氏
葉山館には2体のゴームリー像が立っています。ひとつは地面に立っている像で、もうひとつは屋上にたっている像です。前者は私たちと同じ地面に立っており、触れることができる。そして後者は近づくことも触れることも出来ないーーゴームリー氏はこの非対称性を強調していました。
写真2:作品に手を当てるゴームリー氏 :提供・藤島亮氏
写真2:作品に手を当てるゴームリー氏
:提供・藤島亮氏
2つ目の写真は、ゴームリー氏が地面に立っている方の像を自らの手で触れているところです。この日の葉山は天候に恵まれ、日中は心地良い太陽の光が降り注いでいました。そのため鉄でできた像は熱を帯びており、ゴームリー氏も他の方たちに実際に触れてそのことを感じてほしいとおっしゃっていました。
「作品に触れて、その温度を感じて欲しい」ゴームリー氏の作品の特殊性がみてとれる印象的な場面でした。
神奈川県立近代美術館・葉山では3月初頭まで作品を設置している予定です。作品の温かさーあるいは冷たさーを感じるために、まだ直接触っていない方は実際に伺ってみてはいかがでしょうか。(中岡)
公式サイト: